ルージュ・ロワイヤル |
まだ昼間の日差しは暑いですが・・・
お花屋さんの店先に並ぶ
バラの種類が少しずつ増えてきました。
ロゼット型の姿、芳香から、
イングリッシュローズだと思いましたが、
ハイブリッド・ティー系のモダンローズでした。
少々、マニアックな話ですが・・・
バラの歴史をたどると、
古代に遡ります。
バラが人類の歴史に登場するのは、
古代バビロニアの『ギルガメシュ叙事詩』だということですから、
紀元前2600年のこと!
人為交配は、ナポレオンの時代から。
それは、皇后のジョセフィーヌがバラ愛好家だったからです。
マルメゾン城に世界中から集めた薔薇コレクションを植栽させ、
品種改良や育苗の技術が発達したそうです。
以来、様々な育苗家が競うように品種改良を重ね、
モダンローズが誕生しました。
交配の仕方などから、沢山の系統に分かれますが、
ハイブリッド・ティー系とは、そのうちの一つ。
19世紀末に誕生した四季咲きの系統です。
写真のRouge Royal(ルージュ・ロワイヤル)は、
2005年フランス、メイアン社の作出。
数々のコンクールで芳香賞を受賞しています。
香りをお届けできないのが残念です。
香りの少ないバラも多いのですが、
花弁数の多いバラを見かけたら、
是非、香りをきいてみてください。
バラの芳香は、
ハートをオープンにする力を持っています。