至福の cut... |
1~2カ月に一度、髪の毛のカットに、
ヘアアーティストのH氏のサロンを訪れる。
確か、初めてお願いしたのは1987年だったと思うので、
もうすぐ25年来ということになる。
当時はパリに住んでいたので、年に2回帰国したときのみだったが、
その後、岐阜に移り住んだ13年間も、
月に一度、すべての用事をまとめた上京プログラムの中に、
必ずH氏訪問を組み入れた。
天井高があるサロンには、
Bang & Olufsen のスピーカーから、
彼がチョイスしたセンスのよい音楽が流れ、
ヴァカンスから持ち帰ったというアジアの少数民族が
つくったオブジェやモロッコ製のランプが、
居心地の良さをさらに高めている。。。
ごく稀に、マネージャーの女性がカラーリングなどを
手伝っているが、大概は、お客は一人のみ。
私は、「職人気質」の人が好きだ。
つい昨日も、友人のMrs.Ariette が書いたブログに、
「職人好み」とコメントしたばかり。。。
H氏のサロンが好みである所以は、
仕事に入ったら、集中してシャンプーやカットに専念するため、
一切のおしゃべりがないこと。
雑誌の類いが置いていないこと。
美しい写真集や画集が数冊。。。
「黙って座ればぴたりと。。。」なので、
こちらは瞑想状態(時折、zzzということも)。。。
もちろん、愛想が悪いわけではなく、
ちょっとした合間に話しかければ、
旅行の話しなどしてくださる。
シャンプーその他の販売品もなければ、
こちらの連絡先も伝えていないので、DMも無し。
腕一本!での、God hands によるシャンプーとスタイリング。
あまり一般的ではない営業スタイルかもしれないが、
私にとっては、心もクリアリングされる究極のサービスである。
今日は、私と入れ違いに、
ダンディな男性が入って来た。
年末は、ラオスからメコン川を舟で下るとのこと。。。
素敵な生き方をしている人でもある。
(以前、『お盆の入り』でご紹介したエピソードもH氏のおはなし。)
写真は、エントランスで出迎えてくれるboy
素敵な場所やレストランは、
写真を撮りたいとも思うのだが、
何だか野暮な気がしてしまい、憚られることが多い。
サロン内の様子はご想像におまかせします。。。