にんじんの力 |
お正月のおせち用に、普段、関東ではあまりみかけない
京にんじんが店頭に並ぶようになってきた。
一年中みかけるオレンジ色のものは、西洋種。
京にんじん(金時にんじん)は、アジア種。
甘味や香りが強い。
赤みが強い分、リコピンが豊富だが、
カロチンは少ない。
カロチンが豊富なのは、西洋種。
一年を通して手に入るが、
にんじんの本来の旬は、秋から冬にかけて。
今は、まさに旬!
カロチンは脂溶性ビタミンなので、油で調理することで、
ビタミンAとしての吸収率がアップする。
カロチンの吸収率は、生だと1割程度。煮ることで3割。
油で調理すると6割と急上昇する。
以外に知られていないのが、デメリット!
アスコルピナーゼというビタミンCを破壊する酵素が含まれているのだ。
ただし、加熱または、レモンなどの柑橘類や酢を加えることで
活性を抑さえられる。
にんじんのジュースは最高に美味しいが、
栄養のことを考えれば、単独が好ましい。
あるいは、柑橘類を少し入れて。。。
とはいえ、にんじんとリンゴのミックスはとても美味しいので、
味を優先させることも。
国産レモンをひと絞り入れればベスト!
アスコルピナーゼは、キュウリやカボチャにも含まれる。
にんじんを
生で食べる時には、単独で、あるいは酢や柑橘類をプラスして。
カロチンを摂取したい時には、油で調理!
これで、にんじんの美味しさもパワーも活かせます!
写真は、
にんじんのマリネ
にんじんは、味がよくしみ込むようにピーラで薄切りにしておく。
厚手のフライパンにオイル&白ごまを入れる。
1~2粒はじけたら、みじん切りの長ねぎを入れて、さっと火を通す。
自然海塩か岩塩を入れたのち、器に取り出しておく。
にんじんをオイルで軽く炒める。
ねぎのオイル、お醤油ひと垂らしと和える。
ごま油にすると韓国風、
オリーヴオイルにすると地中海風に。