あるバラのstory。。。 |
岐阜から摘みたてのバラが沢山届きました。
箱を開けるなり、芳香が部屋中に漂いました!
これまでも数回写真をアップしたことのある
イヴ・ピアジェ
イヴォンヌ・ロリオ(一番濃い色)
ジャンヌ・ロリオ(色が淡いもの)
3種類のイングリッシュ・ローズ。
市橋ローズナーセリーからの直送です。
イヴォンヌ・ロリオとジャンヌ・ロリオは、
イヴ・ピアジェ(1982年フランス・メイアン社作出)の枝代わりです。
枝代わりとは、植物の突然変異ですが、
そこから新しい品種が生まれることがあるそうです。
このバラを送ってくれたのは、クリアリング・メソッドのプロフェッショナル、武本美紀さん。
お礼の電話をすると2種類のバラ(ロリオ姉妹)名付けの由来を
改めて話してくれました。
作出した市橋ローズナーセリーは、
武本さんの友人でオンド・マルトノ奏者の市橋若菜さんの嫁ぎ先。
ご主人の滋利さんが沢山の香り高いバラを栽培されています。
数回伺いましたが、ハウスの中は一面バラ!
気さくで素敵なご主人です。
オンド・マルトノは、フランスで1928年に発明されたシンセサイザー。
テルミンの少し後ですね。
詳しくは、若菜さんのウェブサイトをご覧ください。
若菜さんは、オリヴィエ・メシアンの義妹でオンド・マルトノの第一人者、
ジャンヌ・ロリオ(1928 - 2001) の最後のお弟子さんです。
枝代わりの美しいバラが生まれた時、
ご主人は、瞬時にMme.ジャンヌのお姉様、
イヴォンヌ・ロリオ
の名前が頭に浮かんだそうです。
イヴォンヌ・ロリオ(1924 - 2010) はピアニストで、
作曲家のオリヴィエ・メシアン夫人。
メシアンと共演したり、メシアン作ピアノ曲の多くを初演しています。
滋利さんは、以前お会いしたイヴォンヌにバラを見てもらい、
名前をお借りすることを許していただきたいと思われたそうです。
また、若菜さんもCDを出されたら、会いに行こうと思っていらしたところ。。。
昨年、Mme.イヴォンヌは他界され、思いは叶いませんでしたが、
バラ園で生まれた2種の美しく優雅なバラに、
ロリオ姉妹を偲んで、その名まえを付けたそうです。
そして、二つの品種が花を咲かせたのは、3年ほど前に亡くなられた、
滋利さんのおじい様の告別式の朝だったそうです。
『・・・何かとても意味があるような気がしてならず、
また祖父の置き土産のような気がしており、
今後も大切にしていきたい品種達です。』
と、滋利さんからメールを頂戴しました。
ご主人が香り高いバラをつくり、
奥様がオンドマルトノを演奏されている。。。
素敵なカップルから、いつも多くのエネルギーでサポートしてくれる
バラたちが生まれていたのでした。
Je vous remercie beaucoup!!
余談ですが。。。
初めて市橋ローズナーセリーに伺い、ご主人とお話しした折、
若菜さんがパリに留学中、
私が渡仏して初めて住んだ rue Jacob(サンジェルマン・デ・プレの骨董通り)
にお住まいだったと伺い、ご縁を感じておりました。。。
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