聖ニコラウスさん |
今日は、クリスマスイヴ。
以前は、クリスチャンではないのに、
商業ベースのクリスマスに「のる」のがイヤで、
特に何もお祝いをしなかった。
幼稚園から大学までミッションスクール、
特に小学校から高校まではカトリックの一貫校に通い、
毎日、幾度となくお祈りをし、聖歌を歌い、
月に1度は御ミサに参列するという日々を送っていたので、
余計に表面だけのお祝いには違和感を覚えた。
とはいえ、あまり偏屈なことばかり言っていてもと思っていたところ。。。
子どもが幼稚園へあがり、クリスマスイヴの夕方、
「今夜、聖ニコラウスさん来るんでしょ?」と言われ、
思わず、「来るんじゃない~」などと応えてしまったのだ。
以来、我が家にも聖ニコラウスさんがやって来るようになった。
私が想像するに、聖ニコラウスさんは、デパートには行かないので、
自然界の贈り物を届けてくれるようである。
毎年、きれいな鉱物が羊毛に包まれて息子の枕元に置かれてある。
息子はすっかり感激し、小学校にあがると、
前日にクッキーを自分で焼いて、
忙しい聖ニコラウスさんをねぎらうべく、
置き手紙と一緒に用意しておくこともあった。
ここ数年は、「サンタって、ママ?」などと聞いて来たが、
「違うわよ~」と応えている。
昨年は、『信じていれば、来るんだぁ~!』と
感嘆の声をそっとあげていた。。。
息子はシュタイナー幼稚園へ通っていたのだが、
親と一緒にお祝いをするクリスマス会とは別に、
送り迎えの時をのぞき、
親は立ち入り禁止!覗き見厳禁!
の子どもたちだけのクリスマス会がある。
そこへ、聖ニコラウスさんが来てくれるそうだ。
なので、我が家での呼び名は、サンタクロースではなくて、
聖ニコラウスさん。
親と祝うクリスマス会は、写真もビデオも撮影禁止。
子どもたちが作った蜜蠟ろうそくをりんごに立てたキャンドルの灯りと
僅かな白熱照明の中、クリスマスの劇が行われ、
とても幻想的で美しかった。
写真は、サレジオ教会内のプレゼピオ(キリスト降誕の場面を再現した像)。
3年前に東京へ戻り、何かと忙しくて余裕がなかったのだが、
今日は、近所のサレジオ教会の御ミサに参列した。
通路も立っている人で一杯。
中に入ったのは初めてだが、フレスコ壁画と天井画が美しく、
心が洗われる空間だった。
壁画と天井画は、ジャコモ・フェラーリ修道士が
1955年から7年に渡り描いた素晴らしい作品。
その後、友人のMme.Arietteがブログで度々おすすめの
Patisserie Jun Ujitaへ行き、
Mme.Arietteと合流。
そして、ヴォリュームたっぷりのクリスマス特別ディナーを避けて、
美味しいお魚料理の和食店でごはんをいただいた。。。
さて、スキー合宿で留守の息子のところへ、
聖ニコラウスさんは、来てくれるのでしょうか?
昨年の聖ニコラウスさんからの贈り物。
美しい水晶でした。