台湾 茶三昧の旅 其の1 |
かなりスノッブに聞こえてしまっても仕方がないのだが。。。
中国茶は、同じアジアである日本にいるにもかかわらず、
フランスのパリ経由で入手することが多かった。
というのも、かれこれ20年ほど前、中国茶に興味を持ち、
功夫茶器など揃え始めた直後に出会った
パリ在住の台湾人茶師、Yu Hui が営む
Maison des Trois Thés
で、特別なお茶の味を覚えてしまったから。。。
(彼女のことを詳しく紹介した記事がありました。→ ☆)
今の豪華なブティックの前身、ムフタール市場脇の小さな店に行くと、
表メニューの他に、一桁違う裏メニューがあり、
また、彼女が主宰する『アカデミー』では、
滅多に手に入らないお茶を飲むという、マニアックなサロン。。。
私はもちろん表メニューしか注文しないのだが
(『裏』は品が落ちますね…『特別メニュー』は、1人前数万円~数十万円!)、
時々、彼女がサロンで飲んでいる珍しいお茶を飲ませてもらった。
80年もののプーアール茶を1杯いただいた時は、感激!
味や香りが云々というよりは、特別なエネルギーが身体を通り抜けた感覚。
分不相応にも中国茶の味と香りをキャッチする感覚だけ鍛えられてしまい、
折角、台湾に来たにも関わらず、
茶芸館や老舗茶屋でトップのお茶をいただいても、
フラストレーション。。。
それ以上に、感謝の足りない、楽しみきれていない自分自身に、
モヤモヤとした思いが残り。。。
台湾二日目は、お茶のガイドブックを見て気になっていた
茗心坊茶業へ!
その前に、まずは。。。
ハードスケジュールで休まないまま母子で旅行に来てしまい、
『からだが自然を欲している!』と息子と意見が一致したので、
旅行を満喫する心身を先につくるべく、河口の街、淡水に行った。
海風にあたり、心もからだもクリアリング!
夕方、台北へ戻り、まっすぐ茗心坊茶業へ!
「さぁ、どうぞ。」と店主の林貴松さんに招かれ、
早速、椅子に座って美味しいお茶をごちそうになる。
初めて訪れるにも関わらず、林さんのホスピタリティーのおかげで、
すぐに打ち解けてしまった。
林さんは、元エンジニアだったのだが、お茶好きが高じて、
研究に研究を重ねて本業としてしまった方。
エンジニアだけあって、オリジナルの焙煎機や茶壺(お急須)も
開発している。そして、データ集積と分析!
こう書くとマニアックなイメージしか浮かばないかもしれないが、
茗心坊のマークは、『くつろぎながら人生を語る二人』のイラスト。
林さんがしみじみと、
「こうして好きなお茶の仕事を家内と営みながら、
美味しいお茶をお客さまに喜んでいただく、幸せです!」
とおっしゃったのが印象的だった。
本当に心温まるひと時!
ひと時?。。。3時間も滞在!!
林さんのお話しと美味しいお茶、
こちらからの質問。。。本当に幸せなひと時でした。
(会話は、主に日本語。時に筆談、まれに英語。)
その様子は、次回に。。。
トップの写真は、林さんが研究開発した茶壺
土も厳選して、傾けても蓋が落ちないように設計されている。
有名な作家が作ったとのことで、お値段も!!
現在、茶壺は扱っておらず、すべて所蔵品。
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