台湾 茶三昧の旅 其の3 茶器編 |
美味しいお茶が手に入ったら、
その味を引き出すための茶壺(chahu)を用意したい。
20年ほど前に購入して、
なかなか良い味が出てきた茶壺を持っているのだが、
今回、折角、茗心坊で良いお茶を揃えたので、
もう少しグレードアップしたものを台湾で見つけたいと思った。
茗心坊の林さんのお店では、残念ながら、今は茶壺の取り扱いがない。
林さんは、かなりのこだわりがあるので、
上等なアンティークの茶壺のほかに、
自分で開発して作家と一緒に作ったものを使用している。
厳選した土、傾けた時に蓋が落ちない構造(さすがエンジニア!)etc...
林さんに教えていただいたポイントをおさえた茶壺を探すことにした。
いくつか茶芸館や茶店を見たが、
今ひとつピンと来るものが見つからず。。。
永康街(ヨンカンジュ)裏の住宅街にひっそりと佇む
冶堂(Yeh Tang)
にて購入。
こちらは、大変センスのよいアンティークギャラリーのような趣き。
ダンディなご主人、何健(Ho Chien)さんと素敵な奥様が
あたたかく迎えてくれる。
お茶を淹れるコーナー
YouTubeに 興味深い動画もありました。→ ☆
お店に入ると、まずは美味しい鉄観音をごちそうになった。
茶壺の数は、さほど多いとはいえないが、セレクションが良いので、
すぐに気に入った数点がみつかった。
奥の棚にある別格な雰囲気を醸し出している素敵な茶壺は、
どれもアンティークで非売品でした。
残念!とはいえ、おそらくお値段も大変なものなのでしょう。。。
ご主人の何健さんがデザインした白磁の茶杯や茶海も美しい。
無地の白には、釉薬の斑が出やすいので、通常は、そこに絵柄をのせる。
透明感のある白を出すことは難しいそう。
とても美しいシリーズで、茶壺もある。
普洱茶は、生茶でも酵素で発酵されているし、
熟成させる熟茶となると麹菌がついているので、
他のお茶とは茶壺を分けなくてはいけない。
釉薬のかかったものは、その点、共有できるので便利。
しかし今回は、「育てる」つもりで、
青茶用には、紫泥のもの、
黒茶用には、朱泥のものにした。
お茶を淹れれば淹れるほど、しっとりとした艶が出てきて、
お茶も美味しく入るようになる。
中でも紫砂茶壺(中国江蘇省の宜興で生産される急須の総称)
のものは、お茶の渋みやあくが抜けるので最高!
しかし、これも追求すると奥が深く、危険!?なので、
アンティークだの作家ものだのにこだわらず、
大陸製(台湾の方たちは、中国のことを大陸と呼ぶ。)、
現代生産されたものでオーソドックスな形を選んだ。
じっくりと見ている間、ふと気づくと茶杯には、
幾度となく、お茶が注がれていた。
一通り選ぶと、いつの間にかテーブルに功夫茶器が
セットされていた。
すべてがさりげなく、美しい流れ。。。
丁寧に、お茶の淹れ方を見せてくれた。
陶器製のシンプルな茶盤も相当迷ったが、
すべて、『型式』通りよりも、
少しオリジナルにしたかった。
冶堂のあと、夕飯をいただいた素敵なスペース、
小慢(Xiaoman)
にて、タイル状の焼き物を見つけたので(トップの写真)、
こちらを茶盤がわりにすることにした。
インテリア・デザイナーでもある小慢さんは、
センス抜群で、アンティークの品々やオリジナルの陶器、
茶器、洋服などが心地よい空間に並ぶ。
そして、少し和風の食事もとても美味しい。
今回は、3泊4日という、とても短い旅。
故宮博物館や茶芸館発祥の地、台中にも行きたかったが、
欲張らずに、旅の目的で優先順位のトップだった、
『台湾茶を楽しむ!』
にフォーカスをしぼった。
羽田から出発して、3時間半。
台北の松山空港も市内にある。
「ちょっとご飯とお茶でも。」と気軽に行けたら素敵です。
トップ写真の茶杯は2種類。
通常、功夫茶では、
香りを楽しむための聞香杯と呼ばれる
細長い器とお茶を飲むための器、2種類を使う。
こちらは冶堂の何健さんデザインの白磁製で、
少し背の高いもは、聞香杯としても最高のかたちで、
両方を兼ねるが、二つ組み合わせれば、
聞香杯のみとして活用できるとのことでした。
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