調身調息調心 |
身体を調えれば、
息が調い、
息が調えば、自然に心が調う。
昨日、『禅』のワークショップに参加した。
上記は、禅のことば。
禅の大本山永平寺で三年間修行をされたのち、
今はベルリンを拠点として、活動されている
雲水 星覚さんのご指導。
雲水(禅の修行僧)とは、
『大空をゆったりと漂う雲の如く、
さらさらと渓谷や大河を流れる水の如く。
一カ所にとどまらずに自由自在に生きる境地を
「行雲流水」といいます。
それが転じて禅の修行僧のことを「雲水」といいます。』
(星覚さんがマスターのウェブマガジン「雲水喫茶」より)
お話を伺うと、禅とは、まさにクリアリングの境地。
星覚さん、本当にお美しい。。。
「永平寺の修行と言うと、辛いイメージがあるかもしれませんが、
ほんっ~~~~~~~~とうに!楽しいんです!」と、
キラキラの目で仰った。
永平寺。大学4年の時に、永平寺で修行をした友人に連れられ、
グランゼコール(国立のエリート学校)のフランス人10人と、
大騒ぎをしながら行ったことがある。
大騒ぎは、もちろん道中。
永平寺では、私語禁止のことが多かった。
かなり昔のことで、うろ覚えだが、
一番覚えているのは、精進料理がとても美味しかったこと。
全部いただきたいのに、モタモタしているうちにお箸を置くように言われ、
名残惜しかったこと。。。
そして、とても美味だったごま豆腐の説明を雲水さんがしてくれたのだが、
食事を作るのも修行のうちで、胡麻をするのがとても大変!
「雲水の汗も入っています!」と冗談?を仰っていらしたこと。。。
不謹慎極まりないが、当時は、観光気分だったので、
禅の教えは、その時限りで忘れてしまった。
幼稚でした。。。
改めて星覚さんからご指導いただき、
その奥深さを少し理解できた。
禅の修行とは、日常の所作に始まり、所作に終わる。
調えた姿勢で、美しい所作をすることで、
心を調えることができる。
それを日常生活の中に私たちも取り入れられるようにと、
非常に分かりやすい方法で伝えて下さる。
ワークショップのほか、
宗派を超えたインターネットのお寺、
虚空山 彼岸寺の企画運営、
上記のウェブマガジン、
そして、分かりやすいご本、
『身体と心が美しくなる
禅の作法
だれでもできる一日一禅』 主婦の友社 → Amazon
の著作。。。
一人で座禅をする時に便利な
雲堂
というアプリケーション。
座禅への導きと開始(止静)と終了(放禅)の音!
これは、瞑想をしている時、
美しい音で終わりを告げてくれるタイマーがあったらいいなぁ。。。
開発しようかしら?などと、考えていたのでありがたい。
早速、iPod touchにインストールしてみた。
身につけたものを手放し、心身をゆるめていくと、
「… 禅の修行で心が静かになって、
感情がなくなると思われますが、全く逆で、
感情は、いきいきと、鮮やかになります!
嬉しい時には、すごく嬉しくなり、
悲しいときには、本当に悲しくなります。」
禅の教え、面白そうです!
写真は、星覚さんと。
教えていただいた「叉手(しゃしゅ)」という所作で。
きちんとした叉手の姿勢をとると、
自然と背筋が調い、優しい気持ちになる。